関西SL2010年度番・大学学内環境実態調査アンケート

 2010年度に実施しました最新の学内環境アンケート結果を掲載します。今回は関西だけでなく、関東の大学にも視野を広げ、下記の9校を対象にアンケートを行いました。

☆実施機関 2010年12月
☆対象校 立命館大学、龍谷大学、大阪人間科学大学、奈良県立大学、青山学院大学、学習院大学、日本大学、和光大学、ルーテル学院大学

■立命館大学

@大学概要・・・京都市北区、滋賀県草津市にキャンパスを置く。法学部、産業社会学部、国際関係学部、政策科学部、文学部、映像学部、経済学部、経営学部、理工学部、情報理工学部、生命科学部、薬学部、スポーツ健康科学部と学べる分野は幅広い。
A視覚障害学生受け入れ状況・・・過去に5人程度
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・支援センターあり
C障害関係サークル・・・障害学生のサポートサークル、手話サークルなど
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記や、点字ブロックについては主要な建物、道のみに設置。触知図、多機能トイレも各館に一つはある。
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主に点字板を使用

■龍谷大学

@大学概要・・・京都市伏見区、下京区と滋賀県大津市にキャンパスを置く。文学部、経済学部、経営学部、法学部、政策学部、理工学部、社会学部、国際文化学部を中心に、多岐に渡る学科が存在する。
A視覚障害学生受け入れ状況・・・前例はあるが数は不明
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・大学図書館に点訳ボランティアのブースあり
C障害関係のサークル・・・手話サークルやボランティアサークル(高齢者の解除や子供たちと触れ合う)など数多い
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記や、点字ブロックについては使用する頻度が多い所にのみ設置。多目的トイレは少なく、スロープは遠回りになるなど使い勝手は決して良くない。
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主にパソコンを使用

■大阪人間科学大学

@大学概要・・・大阪府摂津市にキャンパスを置く。人間科学部のみの単科大学であり、社会福祉学科、環境・建築デザイン学科、健康心理学科がある。
A資格障害学生受け入れ状況・・・前例なし
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・学生課に障害学生支援委員会が設けられており、支援室もある。
C障害関係のサークル・・・特になし
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記や点字ブロックは、入学に当たって設置をお願いした
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主にパソコンやブレイルメモを使用

■奈良県立大学

@大学概要・・・奈良県奈良市にキャンパスを置く。地域創造学部のみの単科大学であり、地域総合学科、観光学科がある。
A資格障害学生受け入れ状況・・・前例なし
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・支援室あり
C障害関係サークル・・・手話サークル
D大学施設としてのバリアフリー・・・点字ブロックは階段とトイレの前のみ設置。一部の建物に多機能トイレやスロープが設けられている。
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主にパソコンを使用

■青山学院大学

@大学概要・・・東京都渋谷区、神奈川県相模原市にキャンパスを置く。学部は文学部、教育人間科学部、経済学部、法学部、経営学部、国際政治経済学部、総合文化政策学部、理工学部、社会情報学部と幅広い分野を学ぶことができる。
A資格障害学生受け入れ状況・・・過去10年で5人程度
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・支援室あり
C障害関係サークル・・・手話サークル
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記や点字ブロックの一部設置
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主に点字板を使用

■学習院大学

@大学概要・・・東京都豊島区にキャンパスを置く。学部は法学部、経済学部、文学部、理学部の四つであるが、それらの中に政治学科や数学科など様々な分野に分かれている。
A資格障害学生受け入れ状況・・・過去5人程度
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・支援室あり
C障害関係サークル・・・手話サークル
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記は特に利用頻度の高いところのみ。点字ブロックは新しくできた建物には設置されている。
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主に点字タイプライターを使用

■日本大学

@大学概要・・・福島県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、静岡県など全部で15以上の校舎を持つ。法学部、文理学部、経済学部、商学部、芸術学部、国際関係学部、理工学部、生産工学部、工学部、医学部、歯学部、生物資源科学部、薬学部と学べる分野もひじょうに幅広い。
A資格障害学生受け入れ状況・・・人数は不明だがこれまで数多く受け入れている
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・支援室はないが、点字プリンターなどを置いているスペースはある
C障害関係サークル・・・手話サークルや地域貢献を中心としたボランティアサークルなど
D大学施設としてのバリアフリー・・・エントランス付近を中心とした点字ブロックの設置や、会談の手すりにおける点字案内など。
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主に点字板を使用

■和光大学

@大学概要・・・東京都町田市にキャンパスを置く。現代人間学部、表現学部、経済経営学部の三つの学部からなる。
A資格障害学生受け入れ状況・・・人数は不明だがこれまで数多く受け入れている
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・学生支援室の中に障害学生をサポートする部署が設けられている
C障害関係サークル・・・ボランティアサークル(聴覚障害者の手話通訳や資格障害者のノートテイク、教室番号の点字表記などを行う)
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記や、点字ブロックはエントランス付近を中心に敷設されている。また、階段の手すりの点字(一部)や、障害者用更衣室、シャワーもある。
E定期試験の受け方・・・受験教室は一般学生と同じだが、1.5倍の時間延長、筆記用具は主にパソコンを使用

■ルーテル学院大学

@大学概要・・・東京都三鷹市にキャンパスを置く。総合人間学部のみの単科大学であるが、その中に社会福祉学科、臨床心理学科、キリスト教学科の三つがある。
A資格障害学生受け入れ状況・・・これまでに10人程度
B障害学生支援センター(もしくはそれに類するもの)の有無・・・学生支援センターにて一括されている
C障害関係サークル・・・点訳サークルや手話サークル、障害学生のサポートサークルなど
D大学施設としてのバリアフリー・・・教室番号の点字表記やエントランス付近を中心とした展示ブロックの設置。その他にも自動販売機や食堂の食券販売機における点字表示を点訳サークル中心に行っている。また、教室の入り口に近い場所に車いす優先席が設けられている。
E定期試験の受け方・・・別室受験で1.5倍の時間延長、筆記用具は主に点字板を使用

 上記のような結果となりました。全体的な傾向として見られたのは、やはり関東の大学の方が受け入れの前例が多いこと、そしてそれに比例してサポートやサークルなどが充実しているような印象を受けます。しかし関東には、SLのようなネットワークが確立されていません。サークル同士、ならびに視覚障害学生一人一人との情報交換、共有という側面から考えると、SLは大きな役割を果たしていると言えます。また、アンケートの対象者のすべてが、今の大学側からのサポートに特に不自由を感じていないという意見が見られたことから、程度の差こそあるものの、ほぼ充実していることが伺えました。
 最後になりましたが、このたびのアンケートにご協力くださった皆さん、まことにありがとうございました。

※当ホームページに掲載された内容の無断転載は固くお断わりいたします。

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