1998年度・2000年度関西SL点訳サークル現状調査アンケート報告

 関西SLに参加頂いている点訳サークルと、その現状を取り上げてみました。各大学にアンケートを依頼し、集計しました。大阪樟蔭女子大学・金蘭短期大学は2000年4月現在、他は1998年12月現在のデータです。

点訳サークル現状調査アンケートの質問項目は以下のとおりです。

(1) 会員数及び会員構成をお書き下さい。
(2) 今年度の活動方針をお書き下さい。
(3) 今年度の年間活動内容を詳しくお書き下さい。
(4) 点訳の内容及びその方法をお書き下さい。
(5) 年間の点訳(音訳)の量をお書き下さい。
(6) サークルの問題点などをできるだけ詳しくお書き下さい。
(7) 現在、視障者と交流する機会がありますか。(はい・いいえ) また、どのような形で交流していますか。詳しくお書き下さい。
(8) 今後の関西SLの活動に参加しようと思いますか。(はい・いいえ) 「いいえ」と答えられた方、それはなぜですか。
(9) 今年度の関西SLについて、何か意見や感想などがありましたらご自由にお書き下さい。

各大学から寄せられた回答は以下のとおりです。

大阪大学ボランティアサークルフロンティア

(1) 1回生 10人
2回生 7人
3回生 5人
4回生 2人
5回生以上 0人
院生 2人

(2)点訳をしっかりとやっていくだけでなく、これをきっかけとして視覚障害を持った人と仲良く自然に付き合っていく。点訳をするだけの人が出てしまわないよう、誰のために(とはおこがましいかもしれないが)点訳をしているのか、誰の使う文字なのかを忘れないようにする。

(3)・外部から依頼を受けた点訳
・自分達の活動に必要な点訳・SLへの参加
・春・夏2回の合宿

(4)内容: 本・問題集の点訳、絵本点訳
方法: 本は全部コピーを取って「わりあて」に分ける。1割り当ては点訳した時できるだけ点字用紙2〜7枚ぐらいの長さになるようにし、全てに番号をふる。点訳したら打った人以外の人2人が読んで確かめる。一覧表を作っておき打った人とチェックした人は名前を書く。分冊して表紙・目次・奥付を打ち、ページ打ちをして依頼者の言う方法で綴じて渡す。絵本点訳は会議をして各ページの説明文を考える。本文はそのまま。説明文は点挿でタッグペーパーに打ち、絵に人や物の名前も打って貼る。

(5)本2冊・絵本2〜3冊

(6)・責任者の時間割が変わる度に点訳する曜日や時間が変わってしまうこと。
・読んでチェックできる人がやや少なめなこと。
・3回生以上は忙しいのでなかなか来ることができず、技術を受け継ぐのが難しいこと。・点訳しかしない人がいること。

(7)はい: 春と夏に行う点訳合宿に視覚障害を持った方をお招きしています。(点訳としてはチェックをして頂く、読みやすい書式を伺う、あとは一緒に遊ぶ時間を作ったりお話を聞いたりしています。)学祭にお招きしたり、普段も点訳の相談に乗って頂いています。SLへの参加、これは大きいと思います。

(8)はい

(9)「視覚障害者の学内環境を整える」ということを目標の一つに掲げておられますが、年度前半にもこれに関することをしてもよいのではないかと思います。常に盛り上がりっぱなしの楽しい集まりだと思います。

大阪樟蔭女子大学点字部ひまわり

(1) 全体で5人

(2)なし

(3)未定

(4)いろいろ

(5)作文5部・カレンダー

(6)やる気のある子が少ない

(7)はい: 運動会・旅行・キャンプ

(8)いいえ: 3回生ばかりだから(引退するため)

(9)

大阪府立大学点字サークルてんぽいんと

(1) 1回生 9人
2回生 0人
3回生 6人
4回生 8人
5回生以上 0人
院生 2人

(2)視覚障害者との交流を通じてバリアを理解する。点訳活動等。

(3)点訳絵本・点訳カレンダーの製作。

(4)内容: 点訳絵本は簡単な絵本から始めて、さまざまな技術(工夫)を学習中。点訳のカレンダーを作る。
方法: 点字板を使って、シールを貼る作業。カレンダーの絵の方を製作。

(5)絵本1冊・カレンダー半年分(10月現在)

(6)2回生に部員がいないため、活動していくのに無理を感じる時がある。

(7)はい: SLへの参加・走歌・大阪府盲との交流

(8)はい

(9)

華頂短期大学青い芽クラブ

(1) 1回生 3人
2回生 6人

(2)・できるだけ団体活動に参加したい。
・他校との交流を深めたい。

(3)・週1回クラブの部室に集まる。
・団体の活動(SL・あかとんぼ・走歌)に月に1回程度。

(4)内容: あまりしていないが、学祭前には行っている。
方法: 点訳絵本を作る(今年はできていない)、学祭で配る割引券の点字

(5)0冊(昨年は約7冊)

(6)あまり学内での活動ができていない。最近まで2回生だけだったので少しだらけていた。1回生が入り、改めて活動内容を考え、月1回放課後に点字練習、盲導犬センター・ライトハウスの見学などを行っていきたいと思っている。

(7)はい: SL・あかとんぼ・走歌

(8)はい

(9)大学に視覚障害者の方がいなくて、SLなどに行き視覚障害の方と接したりして、初めて視覚障害者の方の気持ちが分かった。またSLに出る度に、その内容が大変勉強になる。

関西学院大学点訳サークル

(1) 1回生 3人
2回生 9人
3回生 5人
4回生 13人
5回生以上 0人
院生 0人

(2)英語点訳と日本語点訳の2パートに別れて点訳しているが、これまで日本語点訳の方を重視しがちだったことに注意し、英語にも力を入れる。また今年新しく入った部員には英語・日本語両方を教えることにする(それまでは片方だけだったため)。

(3)・点訳(英語・日本語)
・盲学校の生徒とキャンプ
・神戸市立盲学校見学

(4)内容: 『河波丸はなぜ沈んだか』(朝日新聞社)という本を全盲の大学院生(英文科在)から依頼を受けて点訳。
方法: 1人が何ページかを担当。分担制を取っている。

(5)1/3冊(1冊仕上げるのに3年かかる)

(6)年々部員の人数が減少しているので、点訳できる量が限られる。特に女子部員の減少が目立っており、キャンプの際の女性の視覚障害者の方々のお世話に支障が出ることを心配している。

(7)はい: 夏休み中にキャンプを行う。また、キャンプに参加してくれた方を中心に大学祭に招いたり、盲学校の文化祭に行ったりする。年に数回しか顔を合わさないので、交流といえるかどうかは分からない。

(8)行事にもよる。恥ずかしながら、SLの活動内容をほとんど知らないため、お答えしかねます。

(9)

京都大学点訳サークル

(1) 1回生 21人
2回生 9人
3回生 9人
4回生 10人
5回生以上 1人
院生 14人

(2)点訳活動と障害者についての勉強会をしつつ、かつSL・あかとんぼなどに参加し、障害者と実際に交流をする。

(3)・点訳・勉強会(手引きやブラインドウォーク、その他障害者に関わることなど) ・拡大教科書の製作

(4)内容: 視覚障害者からの依頼・日本ライトハウスからの中途失明者用の読み物の点訳・点訳絵本・拡大教科書・大学内の自動販売機の点訳
方法: 点訳はパソコン(フロッピー保存またはプリントアウト)・ライトブレイラー・点字板を使い分担制。拡大教科書は音楽の教科書の楽譜などをペンなどで大きく書き写し、こちらも分担制。

(5)約6冊

(6)・主流になりつつあるパソコンの台数の不足。
・実際に点訳する人の不足、それに伴い依頼が過剰気味で〆切に間に合わないこともある。

(7)はい: ・例会に視覚障害者の方が時々参加する。
・あかとんぼ・SLへの参加(一部サークル員のみになる)。

(8)はい

(9)SLのよさは学生が主で色々な大学から来ていて、晴眼者と視覚障害者の割合が理想的であることだと思います。夏合宿、参加してとてもよかったと思いました。

京都外国語大学点字サークル

(1) 1回生 1人
2回生 4人
3回生 1人
4回生 3人
5回生以上 0人
院生 1人

(2)・点訳技術の向上
・視覚障害者への理解を深める。

(3)・各自希望のものを点訳
・学祭の準備

(4)内容: 依頼は受けていないので各自希望のものを打っています。
方法: 点字板

(5)

(6)点訳を指導できる者が少ない。

(7)はい: サークル部員

(8)団体としてではなく、個人で希望者は参加。

(9)

金蘭短期大学ライティング部

(1) 1回生 2人
2回生 3人

(2)・初心者への指導。
・一度手をつけた物は最後までやり遂げる。

(3)前期は初心者向けの点字の練習。各部員の名刺作りや歌の歌詞の点訳。夏休みから後期にかけては点訳絵本作り。

(4)内容: 詩・歌詞・絵本など
方法: 手打ち

(5)絵本2〜4冊

(6)短大というせいか毎年部員が少ない。今年度は5人中4人が初心者で指導が必要。しかも集まりが悪い。学園祭など主な行事の企画がまとまらない。

(7)はい: SL・あかとんぼへの参加。また、クラブで教えに来てくださる指導者の方とも話をしたり遊びに行ったりしています。

(8)はい

(9)合宿の費用が予想以上に高かったので正確に伝えて欲しい。でも交流会など楽しかったです。

神戸大学総合ボランティアセンター点訳セクション

(1) 1回生 9人
2回生 4人
3回生 1人
4回生 0人
5回生以上 0人
院生 0人

(2)

(3)・点訳の練習・実践。
・駅の視覚障害者用設備見学、京都ライトハウス見学。
・SL・あかとんぼ・阪大フロンティア点訳合宿での学習および交流。
・六甲祭・震災復興祭への出展(さわる絵本やレーズライター・点図でつくったアニメキャラクター・点字のトランプやUNOなどの展示)。

(4)内容: 最初に点訳問題集で基本をマスターした後、自動販売機のラベル・歌詞カード・パンフレット・本などの点訳をしているが、今後は外部依頼も引き受けていきたいし、身近な店に点字メニューを置くことも考えている。
方法: 基本的には携帯定規による手打ちとなるが、本やパンフレットなどを点訳する時にはパソコン点訳もできる。

(5)おそらく一般書2〜3冊

(6)クラブ・サークルを掛け持ちしているメンバーが多いため、点訳活動に専念するのが難しい。また点訳関係の話題についてメンバー全員で話し合う場が充分に作れていない。視覚障害者との交流や施設見学といった実践的な活動は積極的に行っているつもりだが、このような実践活動の楽しさを1回生に充分に伝えられていない。

(7)はい: 主にSL・あかとんぼ

(8)

(9)最近、SLの行事への参加者は増えていて、毎回初参加者は目立つが、1回きりの参加で終わっている人が多いのではないだろうか。おそらく大人数の中で溶け込むのが難しかったのではないか。

帝塚山学院大学点訳サークル

(1) 1回生 4人
2回生 2人
3回生 10人
4回生 3人
5回生以上 0人
院生 0人

(2)全部員がとりあえず点訳をマスター。

(3)毎月英会話点訳を依頼者に送る。

(4)内容: NHKラジオ英会話を12冊
方法: 点字板もしくはライトブレイラー

(5)12冊

(6)部室に来る人が少ないのでコミュニケーションがとれない。集合をかけても来るのは8/16人だけ。

(7)はい: SL

(8)はい

(9)楽しい企画をよろしく。

花園大学点訳サークルガリバー

(1) 1回生 0人
2回生 0人
3回生 6人
4回生 3人
5回生以上 0人
院生 0人

(2)とりあえず絵本を作る。そして点字になれていないところがあるので、それを克服する。

(3)課外活動と絵本作成。

(4)

(5)

(6)1・2回生がいない。

(7)いいえ

(8)はい

(9)

※このページに記載されてある内容は、アンケート実施当時のものです。その内容は現在の状況とは異なります。
※ホームページに記載するため、文章表現を変えたところがあります。
※当ホームページに掲載された内容の無断転載は固くお断わりいたします。

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